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姿勢を変え、行動を変えた人だけが成長するー「大人の学び」を学ぶ(後編)

姿勢を変え、行動を変えた人だけが成長するー「大人の学び」を学ぶ(後編)

こんにちは!チームボックスの山本です。
前回は学びに必要な三大原則をお話ししました🙂

いきなりですが、みなさんは今何か学んでいることはありますか?
そう問われると、ドキッとしますね。大人になってから「学ぶ」という行為は、なんだかすごくハードルが高いように感じます。実際「習い事をしています」という人も多くないのではないでしょうか。

でも、学ぶって実は簡単です。改めて立派な環境を整えなくても、学びの場はすぐに作ることができます。子どもだって、学校や塾、習い事だけで学んでいるわけではありません。「親の背中を見て育つ」とは言いますが、別に誰かに直接教えてもらうことだけが学ぶことではないんですよね。あれやこれやと口で教えなくても、子供は無意識のうちに様々なことを吸収しています。

大人になればなるほど、学ぶことに身を構えてしまって、まずは環境を整えることから・・・と思ってしまいますが、自分がその気になれば、どんなことからでも学べます。自分の中では「学び」と気づいていないだけで、日常にもたくさんの学びが溢れています。

そのためにも、「アンラーン」はとても重要です。自分がすでに持っている知識や過去の経験、価値観にとらわれたままだと、新たな学びはなかなか得られません。常にアンラーンを忘れずに、柔軟な姿勢でいれば、きっともっと多くのことを学べるはずです。常に学びのアンテナを張り巡らしていたいですね👍

目次

YETMINDを持つこと

以前、「YETMIND」という考え方についてご紹介しました。
「YETMIND」とは、可能性を信じること。人間には限界はありません。誰だって、何歳だって、変わることはできます。最初からできないと決めつけたら何もできません。最近では、ティモンディの高岸さんもよく言っていますが、「やればできる!」ということですね!

こんなエピソードがあります。
昔、人類には1マイルを4分未満で走ることは不可能だと思われていました。たくさんのアスリートたちが、その壁を破ろうとチャレンジしてきましたが、失敗に終わってきました。医者や科学者たちが「挑戦すれば死に至るだろう」とまで言っていたほどです。

しかし1954年、ロジャー・バニスターという陸上選手が3分59秒4という記録を打ち出し、ついに1マイル4分の壁を破ったのです。

面白いのはここからで、バニスターが1マイル4分の壁を破った、たった46日後に別の選手がバニスターよりさらに速い記録を出してしまったのです。そして、あれだけ人類には不可能だと思われていた「1マイル4分の壁」でしたが、バニスターが記録を出してから1年以内に、4人もの別の選手がこの壁を打ち破ったのです。

「1マイル4分未満で走ることは不可能」という思い込みが人類の可能性を打ち消していましたが、「できる」と証明されたことによって、その思い込みこそが打ち消されました。これぞまさに「YETMIND」です。
YETMINDを持ち、1マイル4分をあきらめなかったバニスターによって人類の限界は変えられました。可能性を信じ、伸びしろをあきらめなければ、限界なんてないんですね。

リーダーとリーダーシップ

さて、ここまでは学びに必要な姿勢の話をしてきましたが、ここからはリーダーとリーダーシップについてのお話をしたいと思います。

チームボックスでは、普段企業の皆様にトレーニングを提供していますが、「いつでも、どこでも、誰とでも活躍できるリーダーになってください」と言っています。「リーダー」と「マネージャー」は違います。マネージャーは役職であり、管理することが業務です。ですが、リーダーは役職ではありません。(もちろん、リーダーという役職を設けている会社もありますが)
リーダーは役割であり、誰でもなることができます。

TEDでも紹介された有名な動画がありますね。

リーダーは率先して行動します。そして、そこにフォロワーが一人でも現れれば、あなたはすでにリーダーです。最初の一歩を踏み出すことはとても勇気が必要ですが、その勇気を持った行動には必ずフォロワーが現れるはずです。

さらに、このフォロワーも、自らリードしてフォロワーとなっているという点で、またリーダーなのです。リーダーシップにはそれぞれ形があります。先頭に立って行動するリーダーシップもあれば、誰かをフォローすることで支えるフォロワーシップもあります。フォロワーがいるからこそ、リーダーが成り立つのです。

「支える」ことは一見目立たない行為ですが、優れたリーダーはリードもフォローもすることができます。他人に気を配り、変化に気づき、前向きにサポートする。こうしたフォロワーシップも、リーダーシップと同様に価値があります。

さて、いつでも、どこでも、誰とでも活躍できるリーダー、もし今のあなたに点数をつけるとしたら、3点満点中何点ですか?
危機のときこそ、リーダーシップは重要です。コロナのような未曾有の事態が起きたとき、あなたはリーダーシップを発揮することができましたか?知らないメンバーと初めて組んだチームでも、リーダーシップを発揮することができますか?ぜひ普段と違う状況でもあなたらしく振る舞える真のリーダーとなってください。

リーダーは必ずしも組織に縛られるものではありません。何か、物事を進めていく中で責任感を持ち、前へと動かしていく役割を担っているのであれば、あなたはすでにリーダーです。

もしかすると、「自分はリーダーではないし、リーダーシップを発揮する場面はない」と感じている人もいるかもしれません。でも、大人は誰しもリーダーになりうると考えます。先ほども言ったように、リーダーは役職ではないのです。例えば新入社員だって、同期の中でリーダーシップを発揮してもいいし、率先するリーダーシップが苦手なら、支えるフォロワーシップでもいいですよね。専業主婦だって家族を支えるリーダーです。

成果を出すリーダーたちは、自分のリーダーとしての役割をしっかり認識して行動しています。まずは、リーダーとして自分の役割は何か?を言語化し、その役割認識に基づいて行動していきましょう。

姿勢を変え、行動を変える

あなたが学びを得て成長していくには、まずは学びの姿勢を変えることです。人は必ず成長します。そう信じてYETMINDを持つところからスタート!次に、自分の無意識的な悪い習慣を良い習慣へ行動を変えていきましょう。習慣は日々の積み重ねです。小さなことでもいいから、学んだことを行動に移し、自分を変えていきましょう。

「大人の学びは痛みを伴う」

大人は自分に根付いたこれまでの習慣や考え方、行動パターンがあるからこそ、新たな学びを得て、自分を変えていくには心地悪さを感じます。でも、この心地悪さを心地良さに変えていく過程こそが成長です。
成長のためとはいえ、それまでの思考・行動パターンを変えていくことは勇気のいることです。でも、それを乗り越えた人だけが成長できるのです。

どんな自分になりたいか?
なりたい姿は、みんな一緒ではありません。正しい理想の姿なんてないし、人間として正解なあり方なんてありません。

でも、だからこそ自分で自分の理想の姿を言語化し、そこに向かって真摯に取り組むことが重要です。
あなたは、どんな自分になりたいですか?
ぜひ、何事からも学び、限界を決めずに、今のあなたよりもっともっと成長したあなたを目指してみましょう。

株式会社チームボックス 取締役
山本 伸一
福岡県生まれ。トレーニング統括としてプログラムを設計し、リーダーシップの極意を伝える。1on1ではときに厳しく、ときに深く傾聴しながらリーダーの成長をサポートする。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員(DC2, PD, 海外)を経て、ベン・グリオン大学研究員。5年にわたりイスラエルでユダヤ人のネットワークを研究。
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